3 テーマ設定理由

  21世紀は,新しい知識・情報・技術が,政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域で,活動の基盤として飛躍的に重要性を増す。いわゆる「知識基盤社会」であると言われており,激動する社会の変化に主体的に対応できる「生きる力」の育成が求められている。未来を担う子どもたちには,自らの将来の道を切り拓く実践力を育むことが必要である。新学習指導要領では,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力などの「確かな学力」を身につけさせることを目指している。その改善事項の1つとして「言語活動の充実」を重視しており,「言語活動の充実」を図る上で国語科は,他教科の基盤となる言語能力を養うという重要な役割を担うと考えられる。
  本校の教育目標の一つに「よく考え進んで学習する子」がある。学習したことを活用しながら,自ら主体的に課題解決をする子どもに育てていくことは,激動する社会の変化に対応するためにも必要なことである。児童が主体的に学習できるようになるためには,言語の力を養うことは大切であると考える。
  本校の全国学力・学習状況調査や県到達度調査・市の実力テストの結果を見ると,国語科における読解力や文章構成力などの弱さが課題としてあげられているため,平成25年度は「読解力」を高めるために,指導事項を明確にし,説明文を中心に研究を進めた。児童の国語への意識は高まり,文章構成を捉える力は高まってきた。そして,昨年度は「単元を貫く言語活動」を意識した授業づくりを行い,教師・児童が見通しを持って授業に臨んだ。読み取ったことを活かして書く活動へつなげたが,読解力の弱さと書くことへの苦手意識が課題として残った。
  そこで,今年度は,これまでの成果と課題を踏まえ,読解力の向上と言語活動の充実に向けて,書くことにつなげた読み取りの指導の工夫を行い,本テーマに迫りたい。
  また,修養では,平成19年度から取り組んでいる,個々の教師の持っているとっておきの資料やアイディア(ネタ)を提供してもらう「ネタ紹介」も継続し,情報の共有化と活用を図りたい。
  更に,平成25年度から採用経験年数が浅い教師や臨任教師を対象に取り組んでいる,事務処理の仕方等のスキルアップ研修も継続して行い,職能成長・教師力の向上につないでいきたい。